[東京 6日 ロイター] – きょうの東京株式市場で日経平均株価は、続伸が想定されている。オーバーナイトの米国株市場は、トランプ米大統領が退院するというニュースを受けて、主要3指数が大幅に反発した。ただ、これについて日本株は好材料として織り込み済みであることから、買い一巡後はもみあう展開が予想されている。
日経平均の予想レンジは2万3300円─2万3500円。
5日の米国株式市場は大幅に反発し、前週末の下げを取り戻した。新型コロナウイルス追加経済対策への期待が高まったことや、新型コロナに感染したトランプ米大統領が退院するというニュースが好感された。
トランプ米大統領は5日、新型コロナウイルス感染により先週末から入院していたワシントン郊外の米軍医療施設を退院し、ホワイトハウスに戻った。
現在のドル/円は105.70円台で、前日午後3時時点の105.50円台からやや円安方向に振れている。シカゴの日経平均先物12月限(円建て)清算値は2万3400円、大阪取引所の夜間終値は2万3410円と、前日の現物指数の終値をともに上回った。日経平均は続伸スタート後、もみあう値動きとなりそうだ。
市場では「トランプ米大統領が退院できても、大統領選挙に敗北しそうなのは変わりない。加えて、追加経済対策も決まりそうで決まらない。全体的に動きづらいため、日経平均は続伸スタート後、2万3500円手前で利益確定売りに押され、上値が重くなるだろう」(東洋証券のストラテジスト、大塚竜太氏)との声が出ていた。
きょうは米国で8月貿易収支(商務省)、ノーベル物理学賞の受賞者の発表などが予定されている。
*内容を追加して更新します。