1 11月3日(火)は大統領選挙の投票日であり,ニューヨーク州では既に24日(土)から期日前投票が開始されています。新型コロナウィルスの影響もあり,期日前投票や郵便投票数が大幅に増加していますが,投票日まで共和党及び民主党の両陣営及び支持者により活発な選挙戦が続く見込みです。
その関連で,24日(日)には,ニューヨーク市内においてトランプ大統領を支援するキャラバンと反対派のデモ・グループが衝突し,多数の逮捕者が出る事案が発生しました。また,全米では,ここ数か月の間,主義・思想が対立するグループによる衝突が度々発生する等しています。
2 NYPDでは,大統領選挙に関連して現在までのところ具体的な脅威情報は無いものの,投票妨害行為等に対処するため,市内88か所の期日前投票所及び選挙当日の投票所1201か所に警察官を配置し,警戒を強化する旨を発表しています。
3 一方,フィラデルフィアでウォルター・ウォレス・ジュニア氏が警察官により射殺された事件に関し,フィラデルフィアやニューヨークなど各地で抗議活動が続いており,参加者の一部が暴徒化する事案も発生しておりますので,今後の動向に十分注意する必要があります。
4 在留邦人及び当地滞在中の邦人の皆様におかれては,報道等により選挙情勢や治安等に関する最新情報の入手に努め,外出される際には不測の事態に巻き込まれないよう身の安全に十分留意してください。また,抗議活動等が行われている際は,平和的なものであっても状況により突然不測の事態になる可能性に十分留意し,抗議活動の近辺や人が集まっている場所などにおいては,常に周囲に目を配り自分の身を守ることを優先してください。更に,暴動等に発展するおそれがある場合には,被害に遭わないための回避行動を取るなど,安全の確保に心がけてください。