[北京 13日 ロイター] – 中国の秦剛・新駐米大使は、シャーマン米国務副長官との会談で、米中関係における台湾の重要性を強調した。国営の新華社が13日、伝えた。同大使が米政府高官と会談するのは就任後初めて。
秦氏は中国の立場を擁護するため辛辣な発言をすることで知られるが、7月末の着任に際しては、中米関係には偉大な可能性があると述べるなど、前向きな見解を示していた。
新華社によると、秦氏はシャーマン氏との会談で互いに「詳細かつ非常に率直な」意見を交わしたと述べた。
新華社は「中米関係は非常に重要であり、対話とコミュニケーションを通じて問題を解決し、相違点や矛盾点に対処し、二国間関係を改善することが必要との見解で双方が一致した」としている。
報道で直接言及があった唯一の問題は、中国が自国の領土と見なす台湾についてだった。
新華社は「秦剛(大使)は、台湾問題が中米関係において最も重要でセンシティブな問題だと強調した。シャーマン氏に対し、中国の立場を明確に示した」としたが、詳細には言及しなかった。
中国は、武器売却や新型コロナウイルスワクチンの寄付など、米国が台湾への支援を強化していることに神経をとがらせている。