1 年末年始中における安全対策(注意喚起)
年末年始には、外出や人と接する機会が多くなると思います。大みそかには、各地で大規模なカウントダウンやニューイヤーのイベントなどが行われ、多くの人で混み合いますが、繁華街といった人の往来が多い場所ではスリやひったくり、置き引きなどの窃盗被害が多く報告されていますので、十分な注意が必要です。外出の際には、周囲の状況に注意を払うとともに、「ズボンの後ろポケットに財布を入れない」、「貴重品をテーブルやイス等に放置しない」、「レストランではバッグを椅子の後ろにかけない」等の盗難防止策に御留意ください。特に、レストランの店内等においては、犯人の一人が声を掛けて注意をそらし、そのすきに共犯者が貴重品を盗むという事件が報告されています。見知らぬ人から声を掛けられたら、周
囲に注意し、常に警戒するようにしてください。
また、外出や人と接する機会においては、新型コロナウイルスの感染も心配されますので、感染予防対策の徹底をお願いします。
なお、旅行など自宅を留守にする場合は、ドアや窓の施錠を徹底し、要すれば信頼できる近隣の知人や管理人に声を掛けるなどの対策も有効です。
そして、不運にも、ひったくりやヘイトクライムなどの被害に遭遇した場合には、相手が凶器を持っていることが考えられますので、自身の安全を最優先し、決して抵抗したり、反論したりせず、直ちに警察に通報するようにお願いします。
【御参考】
(ニューヨーク市警察:ホリデーシーズンにおける注意点など) https://www1.nyc.gov/assets/nypd/downloads/pdf/crime_prevention/4625-11-20-20-holiday-flyer.pdf
(ニューヨーク市:犯罪マップ)
https://maps.nyc.gov/crime/
2 今年当館に報告のあった邦人犯罪被害の主なもの(参考情報)
以下の犯罪報告は、いずれも被害に遭った邦人の方から情報提供を頂いたものです。御参考にしていただき、被害に遭わないよう十分御注意ください。
(1)4月下旬、夕方ニューヨーク市マンハッタン区23丁目の5th Aveと6th Aveの間を保護者と一緒に歩いていた子供が、前方から歩いてきたビジネスマン風の男に突然無言で顔を蹴られて転倒し、手を負傷した。男はそのまま歩き去った。
(2)9月上旬、夕方マンハッタン区の12th Aveをランニング中、前方から10人ほどの自転車に乗った未成年の集団が通りかかり、そのうち2人から頭を素手で叩かれた。大声を出して注意をしたところ、集団が戻ってきて頭を素手で叩かれた。
(3)9月下旬、夜マンハッタンのレストランの屋外席で友人と食事中、イスの背もたれにかけていた鞄を気づかないうちに盗まれた。
(4)10月中旬、夕方Central Park Westからバスに乗車した男性が、男に後ろから「お前たちアジア人のせいで、自分たちの生活が悪くなっている。」などと言われ、いきなり殴りかかられた。顔をかすったが、大事には至らなかった。周囲には人がいたが、誰も助けてくれなかった。
(5)11月中旬、夜Times Sq-42St駅の地下鉄入り口(階段)で女性が、突然女から暴言及び暴力を受けた。
(6)11月中旬、Zuccotti Parkにて昼食をとっていた女性が、突進してきた男に突き飛ばされ、尻餅をついた。
(7)11月下旬、通勤途中の女性がFulton駅で突然男に背後から固い物が入ったショッピングバッグで殴られた。
(8)12月上旬、通勤途中の女性が、フィラデルフィア市内City Hall駅の地上へ上がる階段手前の踊り場付近にて、突然男に背後から傘らしき物で殴られ、右検眼部を4針縫うけがを負った。
【御参考】 ニューヨーク市の犯罪発生件数
2022年のニューヨーク市内の犯罪発生件数は、12月11日時点の対前年度比で殺人事件が11.4%減、発砲事件は16.8%減となっており、やや減少傾向が見られる一方で、主要犯罪(強姦、強盗、暴行・傷害、侵入窃盗、窃盗、車両窃盗)発生件数は24.53%増となり、全体的には増加傾向にあります。また、2022年11月末までのアジア人に対するヘイトクライムは80件発生し、昨年比39%減となっています。
3 当館作成の「ニューヨーク安全マニュアル」
当館ホームページには「ニューヨーク安全マニュアル」(https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/j5/index.html)を掲載しています。同マニュアルの「事件や事故に巻き込まれたら」(https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/j5/07.html)には、緊急時の連絡先等を掲載していますので御活用ください。万が一、犯罪被害に遭われた場合は、警察に被害を届け出るとともに、当館にも御連絡いただきますようお願いします。
4 パスポートの残存有効期間に関する注意事項
(1)パスポートの有効期間に起因し、以下のような事例が発生しています。パスポートの残存有効期間を今一度御確認ください。
ア 急な用事で帰国/出張する必要が生じたが、パスポートの有効期間が切れていたため、渡航することができなかった。
イ 空港の航空会社窓口でチェックインしようとしたところ、渡航先国で必要とされるパスポートの残存有効期間が不足していることがわかり、渡航を断念した。
(2)なお、パスポートは、残存有効期間が1年未満になると新しいパスポートに切り替えることができます。パスポートの申請から交付までには1週間かかりますので、残存有効期間が1年未満の方は、急な渡航・不測の事態に備え、早めの申請を御検討ください。
【当館ホームページ】(パスポート(旅券)申請について)
https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00472.html
- 【広域情報】中国からの入国者・帰国者に対する水際措置の見直し(その3)(2023年1月12日以降適用)
- 【注意喚起】ニューヨーク市タイムズスクエアにおける抗議活動(本日午後7時予定)