【NQNニューヨーク=張間正義】25日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落で始まった。午前9時35分現在、前日比71ドル29セント安の2万6744ドル15セントで推移している。欧州や米国の一部地域での新型コロナウイルスの感染再拡大を警戒した売りが出ている。欧州株式相場が総じて下落しているのも投資家心理の悪化につながった。一方、ソフトウエアのマイクロソフトやスマートフォンのアップルなど主力ハイテク株には買いが入り、指数の下げ幅は限られている。

朝方発表の8月の米耐久財受注は前月比0.4%増と4カ月連続で増加したものの、市場予想(1.5%増程度)は下回った。2桁の伸び率だった7月分からも大きく減速した。

複数の米メディアによると米下院民主党は24日、規模が2兆4000億ドル程度の追加経済対策の策定を開始した。従来の3兆ドルを超える規模から縮小することでトランプ米政権と上院共和党との交渉再開を促す狙いがある。もっとも、それでも上院共和党が容認するとされる規模を上回っており、早期の成立は困難との見方がある。

前日に大幅上昇したゴールドマン・サックスが反落した。化学のダウや建機のキャタピラーなど景気敏感株も安い。一方、航空機のボーイングは上昇している。

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